やれやれ 2005 8 23

 デイトレーダーにとっては、「一難去って、また一難」でしょうか。
やっと、コンピュータのレスポンスが、少し軽くなったと思ったでしょうが、
今度は、ヘラクレス市場で、気配値が、売り1本の買い1本になってしまいました。
 やはり、ヘラクレス市場は、「一見客、お断り」だったのでしょうか。
急に人気が出て、お客が、たくさん押し寄せた結果、コンピュータがパンクしてしまった。

一見客 one shot customer 2005 6 18

 京都には、「一見客、お断り」という店があるそうです。
一見客とは、初対面の客のことです(広辞苑)。
つまり、なじみの客しか、受け付けないということです。
 こんな話を聞くと、多くの人は、
「そんな店、お高くとまっているような態度は、気に入らない」と思うでしょう。
 しかし、決して、お高くとまっているわけではないのです。
たとえば、夫婦二人で、小料理屋を経営していたとします。
そして、毎日、平均して、50人ぐらいのお客が来るとします。
 そうすると、50人分の材料を仕入れ、50人分の仕込みをするでしょう。
もっと、お客を受け入れれば儲かると思いますが、
夫婦二人で、お店を運営して行くには、体力的に、50人のお客が限界だと思うでしょう。
 そこへ、その店が、たまたま雑誌で紹介されて、
大量のお客が押しかけたら、どうなるでしょうか。
 あまりの忙しさに、料理の味が落ちるかもしれません。
あまりの忙しさに、体力的に、疲れ果ててしまうかもしれません。
疲れ果ててしまったら、よい仕込みができなくなるかもしれません。
 固定客は、突然の混雑に、お店を敬遠するかもしれません。
もしかすると、お店がうるさくなったと言って、別の店に行ってしまうかもしれません。
 さらに、困ったことに、雑誌で見て、押しかけてきた客は、
たいてい遠くからやってくるので、もう二度と、お店には、来ないでしょう。
 こうしてみると、なじみの客相手に商売している方が、よかったと言えるでしょう。
そういうわけで、「一見客、お断り」となるのです。
 小さな店が、急に、大きな店となったら、味が落ちてしまった。
そんな話を、よく聞きます。
 大きな店にするには、たくさん従業員を雇う必要があります。
そうすると、結果的に、味は、人任せになってしまうでしょう。
店主が、すべての味付けを見ることはできないからです。
優秀な弟子が出現しない限り、店主の味を伝えることはできないでしょう。
 大企業になることが、すべてよいとは限らないのです。
中小企業には中小企業の良さがあります。
そうした中小企業を社会的に守っていくことも必要です。
日本企業の99%は、中小企業と言われます。




































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